5月18日 (7日目)  のんびり宮崎を堪能、そしてさようなら九州

宮崎〜日向住吉〜青島〜日南〜宮崎港〜(フェリー)    309Km

この日も朝から快晴で日中はかなり暑くなりそうな天気でした。  7時を廻った頃にいつでも出発できるようにしてから、最近東国晴知事で一躍有名となった宮崎県庁に散歩がてら行ってみました。  
YHからは徒歩30秒の場所に宮崎県庁がありますが、通りに出てビックリしたのは、この朝早くから県庁前の楠並木通りでは「いっちゃが宮崎 楠並木朝市」というのが開催されていました。  更にびっくりしたことは、この時間に旗を持ったガイドさんに連れられた観光客がぞろぞろと県庁に向っておりましたが、私も朝市は後回しにして、その後ろにくっついて県庁に入ってみました。
この日は日曜日ということもあって、例によって知事様はお忙しくお稼ぎ?のご様子で、玄関では知事の代理として等身大の身代わり写真がお出迎えをしており、大勢の観光客が入れ替わり立ち代り記念写真を撮っていました。   かく言う私も横に並んだところを写してもらいましたが 、ちょっとお恥ずかしいのでここに掲載するのは控えました。(笑
県庁を後にして何か朝食になるものがないか朝市を見て回りましたが、昨夜もいただいた宮崎地鶏の炭火焼の実演販売がされていましたが、一人前で500円ということで、これでは朝から量的にも少し胃に負担が多過ぎますの、で試食だけさせてもらいました。
少し行ったところに手作りハンバーグとこれまだ宮崎産のマンゴージュースが売られていましたので、これを朝食としましたがとても美味しゅうございました。

ひと通り朝市をぶらぶらしてからYHに戻って8時半にチェックアウトを済ませ、先ずは宮崎近郊を走ってみました。  朝の宮崎市内は日曜ということか車の往来も少なく、R220の目抜き通り(橘通り)を走ると中央分離帯には10数mもある椰子の木が整然と植えられていて、歩道、自転車道、車道の整備された綺麗な街並みでした。
宮崎駅前のロータリーには、写真では少し解かり難いのですが、ブーゲンビリアや綺麗な花が咲いていて、ここでも流石に南国という香りが漂っていました。
次に毎年ダンロップフェニックストーナメントの舞台となっているフェニックスカントリークラブ(27H)に行きました。  宮崎駅から6〜7Km程のところですが、トムワトソンコース(18H)と併設されていて、何れのコースも黒松林に沿って美しくレイアウトされた素晴らしいコースでしたね。
一旦宮崎市内に戻ってからR220を南下して、次の目的地の青島に向いました。
大淀川を渡って数キロ走ってきたところで「読売巨人軍 歓迎!」の看板が目立ちはじめ、ここ宮崎は春季キャンプ地であることを思い出した。  更に少し走ったところで左手に大きな球場が見え始め、宮崎県総合運動場であることが判り立ち寄ってから、いよいよ青島に向いました。
さすがに日曜日ということもあって、この日は観光客も多く青島の近くは大変な混雑でしたが、例によってバイクは適当なところに路上駐車。
駐車した場所から青島までは歩いて6〜700mのところですが、途中橋を渡る手前まできたところ、硬さの違う砂岩と泥岩が侵食により独特な形状へと変化したという、通称「鬼の洗濯板(岩)」という大変珍しい地形をした海岸でした。  どうやらこれは「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として国の天然記念物に指定されているとのことでした。
橋を渡って青島神社で交通安全の祈願を済ませてからまた元に戻って、橋の手前にあった亜熱帯植物園でブーゲンビリア祭りが開かれており、この日は無料ということで立ち寄ってみましたが、我家のものでさえやっと葉が出そろったところですが、中央花壇に咲くブーゲンビリアはこの時期としてはとても考えられないほど見事なものでした。
既にお昼時は少し廻っていましたので、近くにあった宮交レストランに入って宮崎ならではのカツオののっけ盛り定食(850円)を食べましたが、スライスした玉葱と紫蘇の葉に、刻み生姜とネギ、この他に摩り下ろしたニンニク、生姜、ワサビを器に入れ、最後に新鮮なカツオの切り身を入れて特製のタレで掻き混ぜてからご飯の上にのせて食べましたが、昨夜の宮崎地鶏の料理に勝るとも劣らない美味しい食事でしたね。
さて、青島を後にしてR220の通称日南フェニックスロードに入った直ぐのところから緩やかな登りで堀切峠にでましたが、ここからの日向灘が一望でき、眼下には青島で見たと同じ鬼の洗濯板で出来た海岸がどこまでも広がっていました。
ここからは左手に日向などを望みながら30Kmほど南下しましたが、時間の関係もあって日南市内に入る手前で引き返しました。
途中青島ではしっかり歩かされて随分汗もかいたことから、近くの温泉を探したところ青島サンクマールというリゾートホテルでの日帰り入浴が出来るということで立ち寄りました。  浴場からは日向灘が一望できここからも鬼の洗濯板を眺めることができ、景色を眺めながら小一時間ほどゆっくりしました。 
時間も既に3時を廻っており宮崎市内に戻ることにして、これといった土産も買ってないことから、県庁前の楠並木通りの朝市に行った時に見かけたみやげ物屋さんに出掛けてみました。  最近ではそのまんまブランドの入った土産物と同じようなものが、私の住んでいる町の店頭でも見られるようになりましたが、気は心であまり荷物としてかさばらないものをみやげ物として数点購入してきました。
みやげ物も揃ったところで、今夜のフェリーに乗る前にフェリーターミナルに比較的近いジャスコに行って、今回は夜食の寿司と酒のつまみや朝食のパン、サラダ、牛乳等をしっかり買い込んでから6時にフェリーターミナルに入りました。
本当はもう一日かけて大分の佐賀関からフェリーで四国に渡って走りたかったのですが、台風4号が発生したために2日後には本土への影響が出るということから断念して、一日早く帰宅することにしました。
乗船手続きに行くとカウンターの前には、台風4号が発生したことの影響で、海上への影響があるということでの案内が掲示されていました。
神戸から九州へは瀬戸内海経由でしたが、宮崎から大阪へは四国の南の太平洋岸を航海することから、フェリーは往路に比べ更に大型船(右端の岸壁に立っている人の大きさでも分ります)で、以前北海道に行った時に前日の台風の影響でかなり海が荒れていたことを考えるとそれ程心配にもなりませんでした。
フェリーは定刻の7:10分に宮崎港の岸壁から静かに大阪南港に向って出発しました。