小樽から礼文島へ (8月17日)
< 晴れ途中曇りそして晴れ >
第3日 小樽〜北竜〜留萌〜天塩〜稚内〜礼文島 410Km
04:00
: デッキに出て外を見ると天気は良い。 昨夜は少し飲みすぎたようだが、すこぶる体調は良い。 身支度を整えて、バイクの置いてある地下2階に向かう。 フェリーは定刻の4時半に小樽港に到着。 愛車の準備も完了である。
あらかじめ船内で色々とお世話になった人たちと下船前に打ち合わせをしておいた場所に集まり、そこから夫々の目的地に向かってお別れをしようと約束をしていたので、ターミナルで待機して記念撮影をする。
ここからは、礼文島や釧路、札幌、知床方面とバラバラの旅となる。 (^_^)/~~~
04:50 : さあ、いよいよ礼文島に向かって出発だ。 最初に向かうところは、まず浜益を抜けて、フェリーの中で教えてもらった北竜町にあるという「ひまわりの里」である。
途中で気がついたことだが、日本海側から道央の旭川に向かって俺は走っているんだということが、浜益から15Kmほど入ってガスが濃くなってきてから気がついた。 ボケおじさんの呟き「フェリーの掲示板に書いてあったよなあ」。 既に今更と自分に言い聞かせて、そのまま進むことにした。
07:20 : 北竜町の「ひまわり畑」に到着。
さすがに日本一ということで、そのスケールには圧倒されたが、残念なことにひまわりはギラギラする太陽の下で輝いて見えるものだが曇り空ということもあって、今少し色あせた姿を見るにとどまってしまった。 しかしながら、世界中のひまわりの種類も見ることが出来て、来るに値した場所ではあった。
このあと、ワインディングの楽しめる北竜町からR275〜R40を経て天塩に抜ける道を教えてもらってあったが、雨に降られるのを避けて留萌に抜けて日本海を走ることとした。
08:30 : 留萌に入ると、空は快晴。
そういえば、朝早かったこともあってどこの食堂も開いておらず、小樽を出てから朝食も取ってない。 そんな時に数件の食堂が並ぶ海水浴場にやってきたが、まだどこも開いていない。
と、一軒のお店の入り口の玄関先で掃除をしているお母さんがいたので尋ねてみると、快く食事を作ってくれるとのこと。
メニューの中に、「ウニ丼」があったので、ためらうことなく注文。 食ったぞ〜〜 ウニ丼を!
10:00 : 食事を済ませ、左手に何処までも続く日本海を見ながら少し進んだところで、もの凄い数の発電風車が目につく、素晴らしい眺めだ。 苫前ウインビラ発電所だそうだ。 今までに一つ二つのものは見たことがあるが、数えてみると35基が整然と立ち並んでおりさすがにビックリした。
11:20 : 天塩に入ると少しずつ景色もまた変ってくる。暫く走ると正面に利尻島が望める素晴らしい景色に出くわした。 早速バイクを止めて景色を撮影する。
この先は、話に聞いた左に日本海、右手にサロベツ原野を見ながらひたすら一直線の道路を走ることになる。
このサロベツ原野街道(R106)をあまりにも気持ちよく突っ走ったおかげで、途中の休憩やゆっくり景色を撮影することもなく、間もなくしてノシャップ岬に到着してしまった。
11:10 : ノシャップ岬に到着、早速記念撮影。
先程まで綺麗に見えていた利尻島が中腹から上の方にかけて雲が掛かってその雄姿が霞すんで見えた。
12:10 : いよいよ稚内に到着。 今日は稚内泊まりを決め込んでいたので、さてこれからどうしたものかとフェリー乗り場で考えている時に小樽で別れた広島の升田さんとお会いする。 どうやら明後日あたりから天気が崩れそうだということから、急きょ礼文島行きに変更してフェリーの切符を予約する。 そして、初めての北海道での宿を、フェリーの中でも話題になった「桃岩荘YH」に「話の種だね」ということで、おっちゃん二人の予約を取る。 予約を取った際に、電話の向こうから「大変騒がしいことになりますよ。それでもよろしいですね」と念を押されるが、あたって砕けろである。
15:10 : 稚内港を出航。 バイクは、稚内に置いていくことにした。(駐車料500円/日と安い)
17:05 : 礼文島に到着。
18:00 : そして、話題の「桃岩荘YH」に到着する。
途中の迎えの車(幌付きのトラック)の中で、ここに泊まる上で、車中から捨ててもらいたいものがある「知識・教養・羞恥心」だそうだ。 皆して大きな声を出してトラックの中かでその儀式をした。 なるほど、これからがどうなることやら、心配というより面白そうな気がしてきた。
19:20 : 桃岩荘に入ってから「桃岩時間30分の時差」というのがあって、最初は若干戸惑うが慣れれば合理的な考え方ではある。 この時間にミーティングがスタートしたが、最初から5分ほど遅れて注意をされる。
ミーティングには参加している人数(宿泊者)はおおよそだが、3〜40人は下らないであろう。 ミーティングの最初は礼文島に関するあらゆることの紹介が20分程された。 これによって、翌日からの観光には全くといってよい程の情報が提供される。 それが終わるとどうやらここからが桃岩荘Specialタイムのようである。
最初にヘルパーさんが、歌唱指導ということで皆の前に立つ。 ここ礼文島には、ここの島を歌ったいろんな歌があるようだ。 その中の幾つかを皆に知ってもらいたいといって、壁に張り出されている幾つかの歌の中から、二つほど選びのリーダーの指揮に基づいて後から繰り返ししながら歌っていく。 いずれも中々心に響く良い歌だ。 またリーダーと参加者全員の調和が取れていて、ただやかましいとかうるさいといったものではなかった。
この後は、変り歌というのかどこかで耳にしたことはあるのだが、あまり馴染みのない若者の歌が飛び出してきて、歌だけでなく身振り手振りに動作まで加わり踊りまくるのである。
確かに、このような騒ぎを嫌う人であれば、ただのキチガイ騒ぎとしか取れないであろうが、それ程の羽目を外すこともなく、且つ常識の範囲を逸脱せず統率の取れた様は、これなら若者には受け入れられるであろうと感心さえした。
さて、これなら明日も何か面白そうなことにお目に掛かることが出来そうだ。
22:00 : 消灯で全員一斉に就寝。 おやすみなさい。 (。_ _)。zzz.....
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