【 プロローグ 】

今初めての北海道ツーリングということもあって、計画の当初は大分神経質になって綿密な計画を立てようとしたが、所詮初めてのこと、ましてや一人旅ということもあり何も解らないのだから、早い話が道中で出会った人達から情報を聞きながら行けば良いのだと自分に言い聞かせて、あっさりと考えるのはやめにした。(結果的には、正解でしたね。

ただ、出発日の決定とフェリーの予約については、お盆の夏休みということを考慮に入れなかったために、直近で予約を入れたところ、一番近場の「直江津〜小樽」は一週間後でないとNGとのつれない話。 そこで、他のルートを調べたところ「舞鶴〜小樽」が前日予約でOK! 直江津と舞鶴ではそれ程の距離の違いはないのだが、舞鶴便は小樽迄は9時間も余分に掛かってしまう。(直江津便は高速フェリー) ところが、どちらも出発時間は同じなのだが、舞鶴便は小樽に到着するのが朝の4時30分のため、結果的には早朝からの行動が出来るために最適な便でした。(前泊だと、宿賃のみでなく翌日の行動も朝食やら出発準備やらで、遅くなっちゃいますよね

さあ、いよいよ出発だ (8月15日)
< 晴れ >

第1日   浜松〜京都〜舞鶴港    382Km

フェリーは深夜11時半の出航であり、舞鶴までの道のりは約380kmでもあることから、それ程急いで家を出発する必要もなかったが、お盆休み時期であることを考慮して昼前の出発とした。
途中、東名高速では名古屋付近で約10kmの渋滞、そして天気予報では、当面晴天続きということだったが岐阜羽島ではにわか雨に出会ってしまう。 カッパを着込んで走り始めたらものの15分くらいでやんでしまった。 そして、京都に近づいてきたら案の定20kmの大渋滞にはまってしまう。 しかし、7〜80kmに減速しながらクリヤー、ここはバイクゆえの利点でいいもんですよね。
そんな訳で、途中はしっかり休憩と夕食を取りながらで、予定時刻よりは少し遅れたものの10時前にはゆっくり到着することが出来ました。
22:30 : いよいよ乗船開始
23:30 : 定刻に舞鶴港を出発、フェリーのデッキで居合わせた方に記念の写真をとってもらう。

後で気がついたことだが、写真をとってもらった方が広島から今回3回目の北海道ツーリングに出掛ける升田さんで結局稚内で再開し礼文島にご一緒することになる。 全く、旅は異なもの味なもの。 えっ、こんな諺ってあったけ?
これからのツーリングがいよいよ楽しくなってくる。
00:30 : 風呂に入って、床につく。



舞鶴から小樽まで、ひたすらフェリーの中で (8月16日)
< 多分ですが、曇りのち一時、雨 >

第2日    舞鶴〜(フェリー)〜小樽    0Km

8:30 : 初めてのことで少し心配したが、朝までぐっすりと眠ることが出来た。 そして起床。
デッキに出てみると、空模様は出発当時と違いどうやら雨雲に覆われているようでこの先がチョット心配な気もする。
朝食を取ってから、朝風呂を浴びて再びベットの中で明日からのルートの下調べをする。

しかし海上は大変穏やかで、フェリーの揺れもなくこんな経験は初めてでもあり、大変快適な船旅ではある。 舞鶴〜小樽間は29時間の旅であるが船内にはスポーツジムやシアターもあって、一人ということであっても、ゆっくり楽しんだり、時間を費やすことには何の不満もない。

昼過ぎから、道路地図とあらかじめインターネットで入手したデータを持って、船内をブラブラしていると、ラウンジに数人のグループが話し込んでいたので、尋ねたところ矢張り北海道へのツーリングに行くということで、早速輪の中に入れて頂く。
小豆島の三枝さん、京都の木村さん、デッキで撮影をして頂いた升田さん、福岡のAさんで、先ず私から自己紹介。 すると、皆さんから矢継ぎ早に質問、そして数々の情報が提供される。 今まで、一人で思い悩んでいたことなど、ここで一気に吹き飛んでしまう。
皆さんとの話は、あれやこれやと時間の過ぎるのも忘れるほど話がはずむ。
「やっぱり、これが北海道ツーリングの良いとこなんだなあ」と、あらためて実感する。

途中で、デッキに出てみると雨が降っていた。
船内の天気予報を確認すると明日の小樽や釧路方面の天気は「晴れ」とあるが、旭川方面はどうも良くないらしい。
初めての北海道であるので、地域的にどのような変化があるのか良くわからず、やや心配にもなってくる。

夕食を食べていると、別のテーブルにいた小豆島の三枝さんからドリンクサイン。 ラウンジに戻り、ここからが「大宴会」となる。(決して皆さんには迷惑をかけない程度でしたよ)
昼間のメンバーの他に、神戸から来た切通さんで、最初はビール、そして酎ハイへと ・・・。
そして、10時を過ぎる頃に一人消え、二人消え最後は、四人で盛り上がり
テーブルの缶は、これだけじゃあなかったですよね。 それにしても皆さん良く飲んだねぇ
23:00 : 明日は早いということで「お開き」にしました。

明日の朝が見ものですよね。