自前の堆肥作り

野菜にやさしい土作りのために、ここ数年間にわたり近在の農家から頂いた稲藁をもとに自前の堆肥作りをして土に鋤き込むようにしてきたが、昨年は 私も参加している家庭菜園ML仲間の 「長野のカメ山カメ吉さん」 という方に刺激され枯葉集めをして稲藁と混ぜて堆肥を作ってみた。
その結果、稲藁だけのものに比べてとても素晴らしい堆肥が出来、土に鋤き込んだところ以前に比べて、なんとなく土がふわふわと柔らかくなってきたような気がする。

そこで、今年も昨年同様に枯葉集めをして自前の堆肥作りをすることにしたが、この辺には全く山もなく大量に枯葉を集める場所もないことから、友人に教えて頂いた家から25Kmほど離れた天竜川沿いの山の麓まで出掛けて集めてきた。

以下は、怒涛の枯葉集めとまでは行きませんが、その奮闘と堆肥作りの記録です。



【 先ずは、枯葉集めから 】  '01.11.27

  • 道路の両脇に枯葉がウハウハ
 昨年枯葉集めに行ったときに、既に目星はつけてあ
 りましたので、迷うことなく収集地点へまっしぐら。

 ここは、ターゲットポイント「No.2」です。
 この辺の道路になると、道幅は充分あるにも関わら
 ず、交通量は3〜4分に1台程度と大変少なく道路の
 両脇に溜まっている枯葉も大変集め易い。

 熊手で掻き集めた山がご覧頂けると思います。
 ここだけで、5袋をゲット
  • こんな吹き溜まりにも枯葉が
第3ポイントに向かっていく途中のカーブのところに
も、駐車場付きで枯葉がお出迎え。
民家もないし、車の通りも殆どなく有り難く頂いて行
くことにする。

ほんのチョット間に、またまた2袋をゲット
何たって、これだけで90リッターの袋に2袋なんです
からありがたい。(笑
  • いよいよ最終ポイント
 程なく走ると、いよいよ最終ポイント。 本来はここ
 だけで充分に枯葉を集めることが出来るのですが
 ついつい途中で道草を食いながら・・・・

 この辺の道路も幅員は広く、車の走行も少ないの
 で、安心して作業が出来る。
 先ずは、道路の両側に吹き溜まっている枯葉を熊
 手で寄せ集めていく。
 道路の両側に幾つもの枯葉の山が出来る。
  • 枯葉の袋詰め
枯葉を集める袋は、家庭用のごみ袋は45リッター
だが、業務用で袋も若干厚く容量も90リッターの
ものを購入したのでたっぷり詰まる。

掻き集めた枯葉を袋に入れては、足で踏み込んで
出来るだけたっぷりと詰めていく。

まとまってあると、作業もあっという間に終了だ。
  • 充分に集めることが出来ました
 このエリアだけでも、7〜8袋に相当する枯葉を集
 めることが出来るのですが、何といっても軽トラに
 積込める量も決まっていることですし、4袋をゲット
 して、合計15袋が集まりましたので、本日の枯葉
 集めは打ち止めです。

 足りなくなれば、ここまでくれば何時でもゲットする
 ことは出来ます。 何といっても穴場なんです。  
  • さあ、ご帰還です。
この辺は、天竜市の船明ダムの近くです。

向こうに見える橋には、「天竜川の源(諏訪湖)より
ここまで185Kmです」と書いてあります。
諏訪のカメ山カメ吉さんは、ここから180Km程向う
で怒涛の枯葉集めをして、堆肥作りをしています。

こ こをクリックすると、カメ山カメ吉さんの堆肥作り
を、見ることが出来ます。



【 そして、堆肥作り 】  '01.12.16

  • 堆肥作りに準備したもの
 堆肥作りにあたって準備した全ての材料の一部を
 写したものです。
 枯葉は、集めてきたものの約半分チョットを使用
 稲藁は大束を3束、牛糞は25Kg x 5袋、鶏糞や
 堆肥化促進剤、それに野菜の捨てた葉っぱです。

 作業用具は、稲藁を切るための「押し切り」と堆肥
 の切り返し用の「4本爪フォーク」のみです。
 
  • これ等が、購入したものです
枯葉・稲藁・野菜の屑の他に準備したものです。

牛糞、醗酵鶏糞、石灰窒素、生ごみ堆肥化促進剤
等を調達してきました。 牛糞にはEM菌が入ってい
るそうです。 生ごみ促進剤はこのところ収穫した大根、白菜、キャベツ等の不要になった葉も混ぜ込んだため使用しました。

注) 現在では石灰窒素は全く使用せず、醗酵促進の為に効果が抜群な「菜種粕」を使用しています。
  • いよいよ材料の積込みです
 最初に枯葉を地面一面に敷き詰め、そして稲藁を
 10cm位に切ったものを敷き、次に生ごみ、牛糞
 そして鶏糞、石灰窒素、生ごみ堆肥化促進剤を入
 れ、ここでフォークで全体を切り返しながらよく混ぜ
 合わせる、この作業を繰り返し積み上げていく。

 終わったところで、上から藁や枯葉に水を掛けて
 よく沁みこませる。
 こんなことを繰り返しながら積み上げていく。
  • 取りあえず第一段階は完了です
代わるがわる材料を積込んでは切り替えし、そして
散水し、これを4回ほど繰返し実施した結果出来上
がった状態がこの写真です。

材料の関係で、前側に仕切りがありませんので、今
回はこれくらいにして、もう少し沈んだ所で再度枯葉
等の積み上げをすることとします。
  • シートで覆って堆肥化を促進
 上からシートを被せて、これで醗酵をしていくのを待
 ちます。
 醗酵が始まると、中の温度はかなりの高温になると
 のことで、一ヵ月後くらいに様子を見て、再度切り返
 しをしながら、残った半分近くの枯葉を使って更に積
 込んでいこうと思っています。

 もうあと一回、軽トラ半分くらい集めに行こう

 楽しみですね〜。 (^ _ ^;
  • そして、二週間が経過しました  '01.12.29
堆肥作りを終えて二週間が経過しました。 この時期
ということかもしれませんが、堆肥の温度は40℃程
と、それ程上昇しませんでしたが、それでも随分沈ん
で来ました。

種粕とか米糠が、醗酵させるのに良いと聞きました
ので、早速米糠の調達(無料)をしてきました。
年が明けたら、残っている枯葉と稲藁で更にこの上
に積込んでみようと思っています。
  • 切り返しと枯葉の追加  '02.01.12
 年が明けてたので、余っている枯葉と稲藁に牛糞の
 他、米糠と菜種粕を追加し切り返しをしながら再度
 積み込みをしました。(写真は切り替えし前です)
 
 菜種粕米糠をタップリ入れたりしたお陰で、2日後
 には温度を計測したところ、中の方は何と61℃と思
 ってもみないような高温になっていました。
 これが最初から解かっていれば、もっと早めに腐葉
 化が進められたんですが・・・。
 来年は、この経験を最初から実践しましょう。(笑
  • ほぼ堆肥化してきました。  '02.05.13
この時期は、気温も上がってきており、堆肥化はどん
どん進んでいます。 4月に切り返しをしておきましたが
どんな具合になってきたのか覗いて見ると中のほうは
随分堆肥化が進んでおり、ほぼ葉の原型が見られな
い、写真のような状況になっていました。

それでも、保水が悪かった部分は枯葉や稲藁が原型
のままの部分が残っており、良く切り返しをして上から
水をかけてシートをかぶせておきました。
夏野菜用には、堆肥化が進んだところを使用しました。
  • 堆肥が出来上がりました  '02.09.04
 途中、7月に入って気温もぐんぐん上がってきたこと
 から、更に鶏糞15kg x 2袋と牛糞20kg x 2袋を
 追加して堆肥の中に混和してみました。
 気温もぐんぐん上がって、シートの上から触ると随分
 堆肥の温度も上がってきています。 この分ですと
 中での醗酵もかなり進んでいると思います。

 そして、いよいよ秋野菜のシーズン。 全体にかなり
 沈んで堆肥が少なくなったように思いますが、市販さ
 れている20kg入りの袋にすれば、20袋以上は充
 分あることでしょう。

終わり

こ こ をクリックしますと、2002年の堆肥作りにジャンプします。

枯葉の醗酵促進には、値段の高い生ごみ堆肥化促進剤や石灰窒素等の購入を止め
2002年バージョンでは結構醗酵効率の良い
菜種粕に変更しました。


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