な た 豆
2001年 5月 (2009年12月 改訂)
ナタ豆に出会ったのはかれこれ10年以上前のことですが、この時に莢の大きさにビックリし
莢を割って中から出てきた大きな豆にも驚き、最初は物珍しさで栽培をしました。
ナタ豆は食用としては福神漬けに登場する以外、それほど一般的には知られておらず
最初に栽培した当時はもっぱら日除けと鑑賞用主体でした。(笑
その後ナタ豆には薬用としての効用があるとのことを知り、現在では後述します
「ナタ豆茶」作りのために収穫すべく栽培を続けております。
ポットに12個の播種をしましたが、結果的には全てが発芽しました。 ポット蒔きの場合、発芽までの水の与え過ぎは種を腐らせてしまいますので充分注意すること。 |
発芽以降は成長が早いことから今度は水を切らさないように注意すること。 |
定植にあたっては事前に畑作りは済ませてありましたので、特に高畝とはせずに平畝として定植しております。 1本あたり20莢ほどの収穫が出来ますので、必要量から逆算すると3〜4株で充分ですが、5本を定植しました。 株間は後日子蔓の支柱も必要となりますので7〜80cm程度は確保します。 |
放置しておけば次々に子蔓が次々に伸びて葉が繁り過ぎますので、私は基本的に親蔓と子蔓2本の3本仕立てとして、それ以外の子蔓は全て切り落すようにしています。 また、親蔓と子蔓はそのままにしておくと勝手に電信柱の先端まで届くような長さに伸びていきますので、私は2mくらいの高さで切っております。 |
花の大きさは豆の大きさに比例してかなり大きめで綺麗な花です。 現在では赤いナタ豆は毒性があるということで栽培をしておりませんが、こ こをクリックすると赤と白の綺麗な花が見れます。 |
前述もしたようにこの脇蔓を放置したままですと、そちらにもどんどん養分を持っていかれますので、花芽の出ているところの脇芽は切ってしまいます。 剪定は3〜4日に一度くらいの頻度で実施しませんと、あっという間に蔓が伸びてしまいます。 |
ナタ豆はここから収穫出来るまでが普通の豆類と違って莢も中の豆も大きくなっていくのが緩やかでとても長い期間を要することになります。 |
莢が大きくなってくる頃には葉からの光合成の活動を活発にさせるためにある程度の葉を必要としますので、花芽の無い部分の脇芽は全て切らずある程度を残しこんな具合に繁らせます。 |
豆が出来ている兆候は見られませんでした。 カットした断面を良く見ると、この様な形をしたものが福神漬けの中に入っているのが分かります。 若莢は食べられるということからスライスしたものを塩・胡椒で炒めてみましたがそれ程美味しいものとも思えませんでした。(笑 |
ナタ豆の後側の枇杷の木が見えない状態です。 ナタ豆も、花壇に植えたものとは違って手入れをしたことから、数量も大きさも桁違いでとても巨大なものとなりました。 |
莢の緑色が少しずつ薄くなって薄茶色に変わっていきますが、僅かでも緑色が残っているうちは収穫をしない方がよろしいかと思います。 |
これが冷涼地で栽培した場合には、花が咲き莢も出来るのですが、中の豆が育ってくる頃に温度不足で大きくならないということが、今迄に差し上げた方から報告で頷けるように思います |
天気の良い日に完全に熟した莢から順次収穫をしていきますが、全ての収穫を終えるまでには、ほぼ一ヶ月ほどの期間となります。 |
全ての収穫を終えて蔓の撤去を迎えたのは既に11月の半ばで、結果的には播種から撤去まではほぼ半年を費やしたことになりました。 |
なた豆 作りで感じたこと <2003.10.15>
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