初夏の5泊6日の東北ツーリング |
今回のツーリングは初日を含めて3度のバイクトラブルが発生し、降雨によって1日延期となる旅となったりと今までとは違った大波乱のツーリングとなり体力的な部分での影響も出ましたが、無事に5日間で延べ1,908Kmのツーリングを終えました。 |
5月17日(第1日目) あわや電車で帰宅か・・・ 今回のツーリングの集合場所である福島県の高湯温泉には午後3時半からの受付ということもあって、途中数回の休憩を取りながらのんびりと出掛ける予定で、朝の7時少し前に新東名高速の浜松浜北ICに入り、最初の休憩は天気が良ければ駿河湾が一望でき遠くには清水の三保の松原まで見渡せるという駿河湾沼津SAとしましたが、残念なことに空は雲ひとつない快晴でしたが遠く靄(もや)がかかっていて直ぐ近くに見えるはずの伊豆半島さえ霞んでハッキリと見えませんでした。 休憩を終えて新東名高速から御殿場JCT経由で東名高速に乗り、足柄SAで1回目の給油をした時に何故か硫黄のような匂いが僅かに漂っているように感じましたが、これは後から気がついたことですが過充電によりバッテリーの温度が上がって加熱していたことが原因で、給油を終えて30分ほど走って厚木ICを過ぎて間もなくしたところでエンジンストップという最悪の事態を迎えてしまいました。 バイクは自動車と違って系列販売店という組織が弱く、このようなことも考えて日本国内に300余の店舗を誇るレッドバロンでの購入をしてあったので、早速インターチェンジ近くにある厚木店に電話をいれて車の引取りと修理の依頼し、30分ほど過ぎたところで軽トラでピックアップしてもらい厚木店に到着した時には既に10時を回っており、到着と同時にあらかじめ用意してもらっておいた新品のバッテリーに交換をしたものの、案の定過充電を制御するためのレギュレターが破損していて交換を余儀なくされてしまいました。 突然のことで代替部品はあるはずもなく修理不可能で、あえなく電車での帰宅と諦めていたところ、なんと私と同じバイクが中古で店内にあるということが分かり、取り外して中古品価格でOKということになり無事に修理を終えましたが、それでも掛かった部品代と工賃で何と38,000円(内バッテリーが21,400円)と初日早々痛い出費となりましたが、電車で帰ることを考えれば大変救われた思いでした。 そんなこんなで修理を終えた時には既に昼も回っていて大きく3時間半以上もロスをしてしまいましたが、スタッフへのお礼もそこそこに再び厚木ICから東名高速に乗りひたすら福島の高湯温泉「玉子湯」に向かいました。 厄介なことに東北道の那須高原あたりまで来た頃から空模様が怪しくなり合羽を着用して走行しましたが、強い雨に見舞われることもなく宴会開始の15分前に無事570Kmを走り宿に到着しました。 今回の参加者は熊本から1名の参加を含め55名と例年よりやや少なめでしたが、昨年は参加できなかったこともありメンバーとは1年振りの再会でこの後の宴会そして2次会と時間の過ぎるのも忘れ現況や昔話に花が咲きました。 5月18日(第2日目) 雨の福島で温泉三昧 悪いことに天気予報がピタリと当たり朝起きると小雨が降っており朝食を済ませた朝の9時に現地解散となり、今回のツーリングで最初から東北周遊を計画していた私以外の参加していたメンバーは三々五々自宅に向けて帰っていきましたが、東北方面にはそれ程簡単に来られるものでもなく、仙台方面では夕方まで強い雨が降り続くとかで、これも今日限りの雨の予報で明日からは快晴になるということなので大枚1,500円(昼食付き)を払って玉子湯の日帰り温泉で温泉三昧でのんびりと雨をやり過ごすことにしました。 玉子湯は庭園内にある湯小屋や露天風呂、足湯などを合わせてお風呂の数は7種類と豊富で、昨夜は何も見えない暗闇の中の庭園を歩いて風呂に出掛けましたが、今日は八重桜の咲く新緑の庭園の中で昼食をはさんで横になったり風呂に入ったりとのんびりと過ごせました。 1時半頃には雨も上がりロビーでコーヒーを飲みながら福島市内の安い宿を探していたところ、ショップのお姉さんから30Kmほど先の飯坂温泉に格安で泉質も良いという宿を紹介と予約までして頂き、ついでに飯坂温泉界隈で時間のつぶせる面白そうなところまで教えてもらいましたので、2時を回った頃に玉子湯を後にしました。 途中桃の木の立ち並ぶフルーツラインを走ると間もなく飯坂温泉街に到着しましたが、先ず最初に教えて頂いた旧堀切邸に出掛けてみました。 江戸時代から続いていた大庄屋で当家からは近代国家の歴史に名を残す多くの人材も輩出されたとのことで、平成22年に一般開放され現在では福島市が管理しておりスタッフの方に母屋の中を案内して頂きましたが成るほどと頷ける立派なものでした。 次に片岡鶴太郎美術庭園に向かってみましたが、建築と庭園を融合したおもてなしの空間ということでレストランを経営する松屋が片岡鶴太郎とプライベートブランドとしてこの地に設けられたようですが、他に人影も見えず私も早々に引き上げてきました。 この後で明治大正ガラス美術館に行ってみましたが、土曜・日曜日のみの開館ということで、宿にチェックインする前にショップのお姉さんに教えてもらってあった「餃子のひたち」という焼肉と餃子の店に行き焼肉と餃子を注文したところ、餃子は1人前で20個の円盤餃子(1,100円)以外メニューになく焼肉を諦めて餃子のみとしましたが、あまりのボリュームに最後は目の回る思いでしたね。(笑 食事も済ませたところで予約しておいた赤川屋にチェックインしたところ、この宿には平成7年に一時期TV等でも話題となった「金さん、銀さん」も宿泊されたとかで、長寿にあやかって黄金風呂に入ったり露天風呂を浴びたりと、この日は何回湯船に浸かったか分かりませんでしたが、TVで翌日の快晴の天気予報を確認し、この後はぐっずりと眠りました。 この日の走行距離はツーリングでは今までに経験したこともない僅か34Kmでした。 |