ヤーコンの『みりん粕漬け』 |
ヤーコンを使って何か良い食べ方はないだろうかと考えたところ、形は芋に良く似てはいるものの、肉質は大根のような感じであることから、沢庵のように漬物にして食べることができるのではと思い、ヤーコンの特性から考え沢庵作りのようにヤーコンを乾燥させることは好ましくないため、「奈良漬」のような感じにならないだろうかということで、市販のみりん粕を使っての「ヤーコンのみりん粕漬け」を作ってみることにしました。 ヤーコンの素材の感じが失われておらず、シャキシャキ感があって歯ざわりの良い漬物に仕上がりましたので製作過程を紹介してみました。 |
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なんとなくさつま芋のような感じがしますが、土の中に保存しておいたヤーコンを2Kgほど用意しました。(3月11日) | 当然そのまま使うわけには行きませんので洗ってみることにしました。 右側は水にぬらして手洗いしたものです。 左側のものは、束子で洗ったところこんなに綺麗になりました。 |
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漬物用に用意したものは、ちょうど自宅にあった糠漬け用の樽(15リッター)に重石は12Kgと4.5Kgです。 《ヤーコンの下漬け》 ヤーコン2Kgに対して、食塩6%(120g)を用意してヤーコンに満遍なく摺り込みます。 一般的には摺り込ん だ後に隙間になるべく出来ないように並べ、余った塩を上から振りかけて、この上に重石を乗せておくのです が、大根などと違って水の上がりが悪そうでしたので、1カップの 水を呼び水として加えておきました。 《下漬け完了》 (写真−上右側) 説明書には4日間とありましたが、水を加えたこともあって5日目に確認してみたところ、すっかり水が上がっ ていました。 ということは、呼び水は必要なかったかもしれませんが、兎に角大成功です。 (*^-^*)ノ |
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樽から取り出したヤーコンです。 下漬けする前は綺麗な白色になりましたが、表面の色はかなり黒ずんできましたが、多分ヤーコンは灰汁が強いことからだろうと思います。 しんなりして良い状態です。 | さて、問題の漬物に使う床ですが、今回はJAの売店で売られていました「あじつけ みりん粕」(2Kg入り)を使用することにしました。 これだけで材料は5Kgを漬けることができるようです。 |
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たった2Kgの材料に全てのみりん粕を使いましたので、タッパーの中に漬け込んだところ、もったいないとは思いましたが、ゆったりとヤーコンが浸かりました。 これで一先ず完成しましたが、時期が時期でもあり冷蔵庫で保存しておくことにしました。 | 下漬け以降、今日で25日が経過しました。 説明書では本漬け後、1週間程度で食べられると書いてありましたが、取り出したところ左上の下漬け後の写真と比べてもお分かり頂けると思いますがとても良いアメ色に仕上がっていました。 |
てな訳で、ヤーコンの漬物が無事完成しました。 最初にも書きましたが、とてもヤーコンとは思えない美味しさです。 時期的には、秋の収穫時期に合わせて漬ければ冷蔵庫での保存でなく冷暗所で充分だと思います。 |
〜 漬
け も の 後 記 〜 実は、1ヵ月半を経過したところで、みりん粕がヤーコンにどんどん馴染んできたところ、漬物の甘味がかなり強烈になってきました。 早い話が、ヤーコン自体が持つオリゴ糖とみりん、そして酒粕の双方によって甘味が更にしつこくなり過ぎて砂糖漬けのような感じになってきたということです。 これでは少し甘すぎて大味になり過ぎ、この時点で勿体無いことですが生ゴミ行きとなってしまいました。(笑 これでは完全な「失敗作」ともいえるのでしょうね。 甘いのがお好きな方ならばどんなものかと思いますが次回作は「味噌」をベースにして「酒粕」だけに留め、みりんは使わずにチャレンジしてみましょう。 |
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