自前の「煎茶」  名付けて 「Waka茶」
 
 多分ヒヨドリが種を運んできたものと思われますが、生垣の中で二本ほど成長し抜いてしまうのも惜しいことからそのままにしておいたお茶の木が育った。 そのうちに大きくなったら、自前のお茶でも作ってみたいものだとは思っていましたが、新芽が収穫できるほどの大きさに育ってきた。 
 そこで、ネット検索をしてお茶の作り方を探してみたが、「自前のお茶の作り方」等というのは中々見つからない。
それでもあちこち探したところ、周智郡春野町でお茶の栽培をしている
Sさんのサイトに以下のような簡単な紹介がされていた。
緑茶(普通煎茶)の作り方
用意するもの生の茶葉(1kg)、蒸し器、うちわ、ホットプレート(フライパン)、和紙
行  程蒸し>冷却>乾燥させながら揉む>乾燥
摘み方簡単に折れる位置で。やわらかいところだけの方が新茶の香りと旨みがあって、揉みやすいですよ。
蒸  すお湯を十分に沸騰させた蒸し器に、薄く全体に広げて20〜30秒。 途中はしでかき混ぜる。
      全体がむらにならないように。青臭い香りが甘くなればいいです。

冷ます取り出したらざるとかに広げてうちわであおいで十分冷まします。
炒  るホットプレートの上をきれいにして、またはフライパンの上に和紙(できればうどんこなんかをよく溶いて
      かきまぜながら煮たものをハケでぬって乾かした和紙)をおいて、ごく弱火でその上において炒ります。

揉  む水分がとんだら、茶葉を両手で挟み拝むように揉む。水分が出てきたらまた炒るを繰り返す。だんだん
      力を加えていって、水分が出なくなったら和紙の上に広げて乾燥させます。
 そこで、早速自前の新茶の作成に取り掛かってみた。
但し、例によって勝手気ままな無手勝流でお手本はチョット頭の片隅に留めておいて・・・・ (笑


お隣の垣根として植えてある槙の木の中に生えてきた「お茶の木」です。(中段から上は槙の木)
こちら側は、我家の通路側で、普段手入れをしていますので上手い具合に育っています。
  この時期になると新しい柔らかい芽が沢山育ってきます。 
こんな具合に先端の赤い部分を 手でつまんで摘み取りました。
摘み取ったお茶の葉です。 
この段階で摘み取った時のお茶の葉の重量を測るのを忘れてしまいました。 完成後との比較が出来たのですが後の祭り、後悔先に立たず。>_<
 

沸騰した蒸し器に約2〜30秒くらいということでしたが殆ど変化が見られませんでしたので、1分程したらしんなりして甘い匂いになりました。 時間の掛け過ぎだったでしょうか?

蒸し終わったところでザルに取り出したところ、葉に水分が付着していましたので、超弱火でフライパンを暖めかき混ぜながら葉を乾かしました。   水分が大分取れたところで、テーブルの上に置いて、両手で力をいれて約7〜8分程揉みました。水分が出てきましたので、乾燥を繰り返します。
チョット写真ではハッキリしませんが、揉み終わったところで手を見るとかなり緑色に染まっています。 テーブルを布巾で拭くと緑色に染まります。
結構水気を含んでいるものなんですね。
 

「乾燥 → 揉む」を、2〜3回繰り返したところで少しずつですが、色が変わってきました。 何となく黒ずみ始めてきたような感じです。 この先どれ位の時間が掛かるものか心配になってきました。

フライパンの上で固まったものをバラバラにほぐしては水気を飛ばすために、ドライアーと両方で乾燥をさせながら、またテーブルの上で揉みました。 この時点で既に30分経過。  

フライパンでは温度調整が出ないのと作業がし難いため、ホットプレートに替えて乾燥をするようにしました。 温度調節も出来て水気を飛ばす作業は矢張り効率はこちらの方が良かったですね。

このような作業を繰り返えし15回以上はやったでしょうか、かなりお茶らしい感じになってきました。時間は一時間を既に経過しました。  色合いも随分お茶っ葉らしくなってきました。  

蒸し終わってから繰り返すこと一時間半でとうとう出来上がりました。 本当にこれで良いのでしょうか 出来上がり重量は「50g」でした。 多分最初に比べて半分以下のの量になったでしょうか。


てな訳で、準備からほぼ二時間の奮闘で「自前の煎茶」が出来上がりました。 早速出来上がったばかりの
煎茶を夕食後に家内に煎れてもらいました。  う、わ〜〜、こんなに美味しいお茶が出来たんだ〜〜♪
今迄我家では安物のお茶でしたが、それにしてもこのお茶は香りと甘味がとても良く調和した、最近口にした
ことのない美味しさでした。 これは、癖になりそうですね。(爆  出来上がった乾燥したお茶の葉を噛んで
食べてみたところ、これまた甘味があってそのまま食べても何の違和感もなく咽喉に入っていきました。

お近くに野生のお茶の木でも見つかったら、是非試してみて下さい。 こんな程度のいいかげんに作った
お茶ですが、結構渋みと甘味があって本当に美味しいお茶に仕上がりましたよ。。 

<< 作業を終えて >>
結果的に、私が使用した器具は「蒸し器」と最初は「ドライアー」「フライパン」 でしたが ドライアーは 結構水気を
早めに飛ばすためには、中々の優れものだったと思いまが、そのあとから「ホットプレート」に替えたところ
温度調節が可能でこの上で手揉みも出来てドライアーは不要でした。 矢張りこちらが正解でしたね。
いずれにしましても、手揉みの方法が解りませんでしたので、いい加減なやり方だったために
お茶の葉が上手く丸まりませんでしたが、この辺りが製作していく上でのキーポイントになりそうですね。
いずれにしましても、本来の手揉み茶の基本を知りませんので、この点をご注意くださいね。



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