ヤーコンの株芽の保存

ヤーコンの栽培は、収穫したを種芋として育てるのではなく、芋を収穫した後に
株から育ってくる新しいを、
次の年に植え付けて育てていきます。

新しい芽(以降、株芽という)の育て方については、あまり紹介されていませんが
過去数年、私の種苗提供コーナーを通じてお分けしている方々からも
その方法をお尋ねされることがありましたので、私の自己流になりますが
過去にこの方法で毎年成功しておりますので、簡単に紹介します。


ご注意頂きたいことは、私が住んでいる遠州地方は、冬でも雪が降ることのない
暖地でありますので、積雪や地面が結露するような土地柄では、更に保温に
対する手当が必要となりますので、充分ご注意ください。



 
ヤーコンを掘り上げたら、食用とする芋のみを取り根はそのまま残します。  株の根本に僅かに紫色の株芽が見えますが、この時期はまだとても小さいです。   ヤーコンを取り除いた株が、スッポリ埋まる大きさの穴を掘ります。  穴の深さは、株元に見える紫色の株芽が完全に土の中に埋まる深さにします。
 
掘った穴に水を入れて土に水気を含ませます。  株を穴の中に入れたら、掘り上げた土を根が完全に埋まるようにしなから、しっかりと土を掛けて、途中で水を含ませながら入れていきます。
  この様な形に完全に株元まで埋まれば完了です。
寒冷地の場合には、この状態では無理がありますので稲藁や枯葉等をたっぷり敷きつめ、その上から息が出来るようにしてシートなどで覆うと良いかもしれません。
 
3月になると、そろそろ芽の出る準備がされてきます。 この写真は、3月中旬に写したもので新しい株芽から芽が出始めているのが確認できます。 一つの株から、おおよそ15個以上の新しい株芽が採取できます。   株芽は、手でもぎ取ることもできますが、切り出しナイフなどを使って株元に差し込むことによって、簡単に切り取ることが出来ます。