四 角 豆(シカクマメ)
2003年 5月

私の参加しているMLでも時々話題にはなっていましたが、行きつけの「芽ぶき屋」さんに
出掛けた際、カウンターに置いてあった「四角豆」を見つけたところ、作ってみないかと
一袋を戴きました。 種蒔きの時期がきましたので早速物珍しさもあって作付けです。


“四角豆”とは熱帯アジア原産の熱帯マメ科のつる性植物で、さやの側線に沿って四稜の翼をつけたような珍しい形で、断面が四角いことから“四角豆”という名前がついたとのことです。沖縄では“ウリズン”の名でも呼ばれているようです。


 
  • 種蒔きと発芽 6月 4日 (種蒔きより13日目)
露地栽培の蒔き時は5月中旬ということでしたが、うっかり忘れてしまい、22日にポットに蒔きました。

一週間後から発芽が始まりましたが、うっかり2日間ほど見回ることを忘れましたら、ご覧の通り手前左側は葉の陰も形もなし、右側は翌日にまたまた葉が根元から倒れていました。
ナタ豆の時に「ナメクジ」を見つけましたので探してみましたが何処にも見あたらず。  原因は?? 
  • 新しい芽が  6月11日(20日目)
発芽率が約40%程度で、このままでは全滅になってしまいそうなので、取り合えず畑に植しえ替えて 様子を見ることにしました。
奇跡的なことに、根元から葉が倒れたものも一緒に植えておいたのですが、先端の無くなった茎の脇から元気な芽が出てきました。 普通、豆の場合はこんなことってあり得ないと思っていたのですがビックリです。(カット写真)

どうやら、4本だけは確保できたようです。
 
 
  • 無事に成長♪  7月 1日  (40日目)
双葉が食いちぎられた2本も無事にわき目が成長して、スクスク伸びてきました。
ここまでくれば、もう大丈夫ですね。

蔓が延びてきましたので、支柱をネブシ竹を使って立てたところ、一番元気なものは支柱に巻きつきながら既に1m程に伸びてきています。
  • 開花しました   7月29日 (68日目)
結果的に4本共に無事に成長しました。 草丈も蔓がドンドン延びて支柱をはるかに超してしまいましたので、上の方は切り落としました。
脇からも次々に新しい芽が伸びていますので、結構賑やかくなりそうです。
いよいよ最初の花が開きました。 ナタ豆よりひと周り小さ目ですが、インゲンなどに比べるとはるかに大きな、そして淡い紫色の綺麗な花です。

 画像をクリックすると拡大写真が見れます。  
 
 
  • いつのまにか  8月11日 (81日目)
花が咲き始め、8月に入って初盆の準備やらなにやらで、うっかりしていたら既にこんなに大きな莢(さや)になっていました。(ほぼ、10cmくらいの大きさです。) その右側にもかわいらしいのが見えます。

莢の長さは10cm程度のものが比較的柔らかそうでこのくらいが収穫するのに適しているのでしょうか。
  • 観察してみました (*^-^*)ノ
写真上がそのままの形です。
真中は断面にしてみました。
写真下は、半分にしてみました。  豆はとても小さく柔らかいですね。

洗ってからこのまま食べるのでしょうが、さあてどうしましょう。 
ネット検索によれば クセの無い味で適度に歯ごたえがあるので、サラダ(ゆでて)、酢の物、炒め物、天ぷら、など幅広く使えるそうです。
 
試食をしてみしました  8月12日
大小取り混ぜ、どんな具合か試食をしてみました。  小さなもので10cm、大きいもので15cm位のものを茹でてみることにしました。15cm以上のものは、手にした時の感じでわかりますが、茹でても硬そうですのでやめました。
約5分ほど茹でてマヨネーズをつけて食べましたが、全て柔らかくて大丈夫でした。 やや苦味のある、結構サラダ感覚で美味しく頂けました。 (*^-^*)ノ
 後日、他の野菜(自家製のアスパラ、人参、玉葱、ニラ等)に多めの四角豆を一緒に炒めて
食べたところ、これまた素晴らしい取り合わせの食材として美味しくいただけました。

収穫にあたっては、莢(さや)の大きさで判断するよりも、色合いによってある程度判断ができると思います。 上の写真の
ように黄緑色をしている間は柔らかく、育っていくに従い緑色に変化していきます。 そのようになると中の豆も育ち始めて
きますので、たとえ茹で上げたとしても莢も硬く、筋張ってきていますので美味しくありませんでした。 お気をつけ下さい。
  • いつのまにか  9月18日 (119日目)
たった4本だけですが、莢が次から次へと大きくなりとてもではありませんが、夫婦2人ではとても食べきれる量ではなく、本当は2本もあれば充分といったところです。

幾つかの取り残されて大きくなってきたものが、更に大きくなってきて長さが17〜8cmに達してきており中の豆もさぞかし大きくなってきていることでしょう。
 
 
  • 種採り  9月30日 (141日目)

葉の陰に隠れて、こげ茶色になっている莢を見つけましたので、早速取ってきて中を開いてみました。

中に入っている豆は、最初に芽ぶき屋さんから頂いてきた時と全く同じような豆でした。
この豆は、交配種でもありませんでしたので、次の年にに植えても今年と同様のものが栽培できると思いますので、これから取れるよさそうなものを来年用の種として確保しましょう。

  • いつのまにか  10月24日 (165日目)
朝晩の冷え込みで蕾が萎縮してきたために、花が咲かなくなりましたが、8月中旬から収穫が出来始め、約2ヶ月以上にわたって食卓を賑わした四角豆には驚きました。

この時期になって種として収穫できる莢が日増しに目立ち始めています。
一つの莢から8〜10粒くらいの豆が採取できます。
 

終  り