お か の り
2003年 3月

こんな名前の野菜があるなんて、今の今まで聞いたこともなく全く知りませんでした。
種苗提供コーナーで「ヤーコンとアピオス」を差し上げたお礼にと、千葉県のブルーベリーさんから
ご自分で採取された幾つかの種をご紹介頂き、早速お送り頂きました。 その成長記録です。

おかのりの謂れは、どうやら江戸時代から栽培され、海苔の風味がある(?)ということから岡の海苔、即ち 「おかのり」
と云われる様になったということのようで、オカノリの葉を火であぶり海苔の替りに用いられたということのようですが・・・。

「おかのり」の葉には、思ったよりも柔らかく味噌汁やおひたしとして大変食べやすく、また独特のヌメリがあって、これが
腸の掃除をしてくれるということで、身体にも大変良いとのことですので、早速作ってみることにしました。

 
 
    種蒔きと発芽 3月18日 (日付は撮影日)
お送り頂いた時に、種は5月頃に播種すると良いと書かれていましたが、この辺は暖地でもあり、丁度「人参」「牛蒡」「大根」の種蒔きを予定をしていたことから、ついでに一緒に蒔いてみることにしました。
既に、畝作りは出来るように土壌作りも終え準備してありましたので、早速畝作りをして種蒔きをしました。

問題なのは、どの程度に覆い繁るのかがわからないことから、3m程スペースを確保しました。   
    順調に発芽 4月13日 (種蒔きより26日目)
発芽は、種蒔きから一週間目の25日に、ほぼ100%の発芽率で芽が出揃いました。

この写真は、ほぼ一ヶ月近くなってから撮影したものですが、「相当草丈も大きくなり繁ってきますよ」と聞いていましたので、間引きをして 「抜き菜」 として味噌汁に入れて食べてみました。

ややヌメリが感じられ、大根の抜き菜に比べて、こちらの方が柔らかく美味しく感じられました。
 
 
    ドンドン成長です 5月18日 (61日目)
気温が上がってくるにつれて、順調な育成が見られあっという間にこんなに大きくなって、草丈も30cm位迄に伸びてきました。

一緒に植えた、牛蒡(おかのりの左)、人参(一列向こう側)、大根(その向こう側)も順調にドンドン大きくなっています。

きっともう少し、植付け間隔を広くしてあげた方が良いのでしょうね。
    間引きと収穫 5月28日 (71日目)
途中何回か間引きをしてきましたが、このままでは、隣同士が喧嘩してしまいますので、もう少し間引くことにしました。 上の写真では約30cm間隔くらいでしたので、間引いて6〜70cmくらいにしました。

気温が上がってスクスク伸びてきたので、柔らかそうな葉を収穫しました。 かなり涼しそうになりました。
早速、味噌汁の具と、さっと茹でて鰹節をふり掛けておひたしにしてお腹の中に治まりました。(*^-^*)ノ
 
 
    草丈2mに  6月20日 (94日目)
話には聞いていましたが、ものすごい勢いで伸びてとうとう草丈が私の背丈を越してしまいました。
草丈が大きくなるにつれて、次々と現れる葉の大きさが少しずつ小さくなってきているようです。
しかしながら、幼葉を摘んできては味噌汁の具としては、この時期にいつまでも使えとても重宝します。

少し前に咲いた花も次世代用の種を提供してくれるまでになりました。(囲み枠の写真)
花は、ここをクリックするとご覧になれます。
自家採種として注意する点は、放って置くとこぼれ種が飛散しますので、採種に必要な量を確保する主枝のみ残し、それ以外のものは枝払いした方がよろしいかと思います。  上の写真の一つの果皮の中に6〜7粒の種が入っていますので3個もあれば、次回の為には充分ですよ。(笑   冬以外はいつでも柔らかい葉が育ちますので、時期をずらして栽培し一方が開花し実をつけ始めた頃に刈り取り、次のものを収穫していけば、いつでも収穫して食べることが出来ます。
    こんなことを試してみました 〜1
放置しておくとこぼれ種が飛散して大変なことになりますので、根から掘り起こさずに株元から一部の脇芽を残して刈り取ってみました。

はたして脇芽から伸びてくる葉が収穫できるのでしょうか。
 
 
    こんなことを試してみました 〜2
オカノリは樹勢が旺盛なことから、株元を切取ってから10日ほどで脇芽が伸び柔らかい葉が出始めました。 しかし、葉は新しい苗から育つものよりは少し硬いようですが、それ程気にはなるものではありませんでした。

脇芽が3〜40cm程に伸び始めてきたところで、早くも花が咲いてきました。 株元を切取ってから花が咲き始める期間は1ヶ月半くらいでしたが、僅かの期間でしたがこのような形での葉の収穫もできそうです。

もっとも、新しい苗を栽培した方がきっと良いかもしれませんが・・・

終わり


"おかのり" レシピ   (と、いえるほどのものではありませんが・・・)

収穫したオカノリの葉

味噌汁の具としてだけではなく、「和えもの」や「おひたし」が美味しいということで 我家でも早速作りました。

 
胡麻和え   おかかのおひたし
おかのりの葉は、手のひらサイズにまで大きくなったものまで結構美味しく戴けますので、出来るだけ沢山
摘んでこられてもよろしいかと思います。 摘んできた葉は大きなものは3等分ぐらいにちぎってあげます。
お湯が沸騰したら鍋の中に「おかのり」を入れ、法蓮草よりも少し長めに茹でます。 (お好みで調整します)
茹であがった「おかのり」をザルに取ったらサ〜ット水通しをしてから、シッカリ絞って水気をとります。
おかかのおひたしは、鰹節削りをかけたら出来上がりです。 冷蔵庫で冷やしておいて食べると最高です。
胡麻和えは、 味噌と砂糖にすり胡麻(挽きたてのものが最高ですね)を和えものの分量に合わせて容器に
       入れ、極少量の酢をつなぎとなる程度に入れて良くかき混ぜます。 出来上がったソースを
       おかのりに和えて出来上がりです。 これも、冷やして食べると更においしくなりますね。


これで、またまた「酒の友」が我家に追加されました。 (*^-^*)ノ


現在は栽培しておりません