バナナカボチャ(バナナ南瓜)
2003年 4月

実は、この種も種苗提供コーナーで種を差し上げたお礼にと、千葉県のブルーベリーさんから
送って頂いたものですが、友人から頂戴した以降、ご自分でも作ったことがなく、 実物を見て
いないのでどんなものが出来るのかについては
自信がないとのことでした。
それならばということで、早速3月の種蒔きシーズンに入りましたので挑戦です。
本当の「幻のバナナカボチャ」の出来ることを期待しながら・・・・。


色々と調べてみたところ、バナナカボチャという不思議な名前のカボチャが上越地域の山間部を中心に10年以上前から自家用に作られていたが、種子が市場に流通しておらず、自家採種により栽培が続けられたため次第に雑交配が進み、栽培農家が減って絶滅寸前となっていて、市場に出回ることがほとんどなくなってきているといわれています。
そんなところから、「絶滅寸前」 = 「幻のバナナカボチャ」と相成ったのではないかと、勝手に推測をしております。

半信半疑で作り始めたカボチャが、どうやらそれらしい形として見えたときには目を疑いました。 (*^-^*)ノ


頂いた種は全部で5個ありましたが、そのうち3個は種子の果皮にヒビが入っていて、とても発芽するような状態ではありませんでしたが取りあえずは、全部ポットに蒔いてみました。
 
  • 種蒔きと発芽 4月13日 (日付は撮影日)
例年はもう少し早く種蒔きをするのですが、やや遅れて3月20日にポットに蒔いて様子を見ることにしました。
結果的には、たった一本だけですが8日後に発芽に成功しました。 左側は、一緒に蒔いた「打木甘栗」で、それに比べると本当にこの先育つのやらと心配です。
発芽後、2週間を過ぎても本葉の見える様子がないのです・・・・。
  • 随分しっかりしてきました  5月6日
           (種蒔きより46日目)
頂いたブルーベリーさんの方は、上手く発芽をしなかった由。 このままこちらも全滅かなと思っていたのですが、発芽後15日以上過ぎてからやっと本葉が見え始めホットしました。
本葉が出始めてからは順調に育ち始め、若干の遅れはあるものの「打木甘栗」同様に大きくなってきました。
 
 
  • いよいよ定植です 5月12日 (52日目)
中央から蔓が延び始めてくるのが見えてくるほど丈夫に育ってきましたので、ミニ温室からいよいよ露地への定植です。
本当は、トンネルをかけてあげた方が更に良かったと思いますが、今回は横着バージョンの肥料の空き袋を利用した行灯型の風除けと保温対策で済ませてしまいました。

カボチャさん m( _ _ )m ゴメンナサイ。
  • そして、ひとり立ち 5月24日 (64日目)
この所、日中の気温も随分上がり始め、定植後に茎がしっかりしてきたことと、囲いの中で葉が窮屈そうになってきましたので、囲いを取ることにしました。

トンネルもかけずに簡易的な保温処置をしただけでしたので、今度は保湿を良くしてあげるために稲藁で、苗の周りを囲ってあげることにしました。
 
 
  • どうやら、うふふ・・・ 6月16日 (87日目)
一緒に植えた打木甘栗の方は既に成り花が枯れて着果したのですが、こちらの方は一向に雄花ばかりで、成り花が見当たりませんでしたが、今朝畑でよく見ると蔓の先端に成り花を発見

左側の写真の方ですが、この形状を見る限りでは「どうやら、うふふ・・・」 てな感じの手応えのようですな。 (*^-^*)ノ
右側の写真は、打木甘栗で通常の形をしています。
  • いよいよ間違いなし? 6月26日  (97日目)
上の写真から10日経過した写真です。
夫々、左がバナナ南瓜、右が打木甘栗南瓜です。

梅雨の真っ只中で、雨がひどく降っている日に開花
しましたので着果するかどうか心配でしたが見事に成功しました。
どう見ても、決して丸いカボチャではないことは確かです。  このまま、風船が膨らむように細〜〜く、長く バナナのように成長していってと願うばかりです。
 
 
  • 下ぶくれしませんが・・・ 7月1日  (102日目)
たったの5日間だけですが、このところ梅雨とはいえ良い天気が続きましたので、見る見るうちに大きくなっていきます。
何となく、「上越よみうり新聞」のサイトに記載されているバナナカボチャとは少し違うところは、お尻の方がふっくらと下ぶくれしていない点ですが、これから膨らんでくるのかな?
ただ、打木カボチャの変形? と書かれている点については、これを見る限り似ても似つかないように思いますが如何なもんでしょうか。
  • 果たして、これが? 7月 8日  (109日目)
一週間が経過した結果、見るみるうちに大きくなって全長が24cmになりました。 表皮の方も黄色味がかってきてましたが、形状については全く変化はありません。
ちなみに、上越よみうりに紹介されたものと ここ
クリックして比較してみて下さい。
色合いや形がやゝ違うような気がしますが・・・・。

交雑が進んでいるということから、その影響が出てきているのでしょうか?
 
 
  • いっよ! 色と形が・・・ 7月13日 (114日目)
今までは最初の南瓜、即ち『一番成り』だけに焦点をあてて一喜一憂してきましたが、二番成り以降では形もお腹ぶとりではなく、家庭菜園MLメンバーに教えて頂いたバナナカボチャに良く似た「スクナカボチャ」と 同様の細そ長い形をしています。
また色合いも、上の写真のようにクリーム色で終わってしまうと思ったのですが、上越のバナナカボチャ同様に『橙色』に変わってきました。

どうやらバナナカボチャに認定でしょうか。(*^-^*)ノ
  • ・・・らしくなりました 7月20日  (121日目)
更に一週間が経過、全長は28cmになりました。 表皮の方も一番成り同様に黄色味がかってきてました。 どうやらこれで・・・。

ところが、問題が一つ。 今年の梅雨は例年に以上に雨が続いたのと未だに明けておらないことが影響しているのでしょうか、二番成り以降の果着が出来ずに途中から腐ってしまいます。(既に6個ほど)
何とかこの二つを大切に収穫しなくてはと思います。
 
 
  • 着実せず・・・   7月21日 (122日目)
今年の梅雨は長く、気温も上がりません。 10年前の冷夏を思わせる気候で、米の穂付きも余り良くないとか。
この写真は、着実して一週間ほど経過し、14cm程まで大きくなったのですが、何故かお尻の方から腐り始めてしまいました。

これまでに6〜7個の人工交配をしたのですが、全てこのようにして腐ってしまい二番成りで終りです。
  • 収穫です  8月 7日 (138日目)
最終的には、全長が31cm、重さ1400gになりました。 一番成りのように全面的に色が変わってくるのかと思いましたが、結果的にこの程度でした。
形状は、本家のものに近い形ですが、色合いが少し違うようですね。 矢張り多少の雑配合はしているんでしょうか。
種採りは、一番成りについては雑交配により諦めて二番成りから採取することとして、来年からは、良いもの良いものと順に種採りをしながら少しずつ純粋なものにしていきたいと思います。
 

終  り
バナナカボチャ(?)の味
最初のものを収穫した直後に料理してもらったのですが、一番成りということでしょうか
食感は打木甘栗に比べて、ホクホク感もなくそれ程美味しいと思いませんでした。

ところが、種取り用として最後に取れたカボチャをもう一度料理して食べてみたところ
最初のものとは全く違って、打木甘栗カボチャ同等またはそれ以上といえるような
ホクホクして栗のような美味しさに家内共々ビックリしました。 

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現在は栽培しておりません