お種 な お話し |
ここに掲載した内容については、私の大変少ない経験の中から感じたこと等を、耳目学問と光郷城畑懐さん等で知り得た情報を基に、勝手気ままに書いたもので、一部については無手勝流とお見知りおきください。 (2002.6.12) |
・ 種の話し 〜 その壱 ( 交配種と固定種 ) |
昨今ではF1(交配種)が全盛、出来た野菜は一代限りの生命となり、種を採っても同じものが出来ないため、毎年種苗店から新しい種を購入することが常識となっています。生産者や販売者そして消費者等の側からの要求を満たすために種々の品種改良がなされることから仕方ないことかも知れません。 |
・ 種の話し 〜 その弐 ( 種の袋 ) |
F1(交配種)と固定種の見分け方については、種袋の表面に「F1」「一代交配」「○○交配」と書かれているものは、全てが交配種です。 固定種や在来種については、それらの文字が書かれていませんので、これで判断されて良いでしょう。 大手メーカーの人気のある品種や力を入れている品種以外、特に固定種の種袋は、種袋を作っている会社からっ袋を購入して詰められています。 |
・ 種の話し 〜 その参 ( 種の寿命と保存方法 ) |
種の寿命は、植物の種類によって、また保存する環境によって、そして栽培された環境によって大きく変化します。 種の間は、発芽する条件が揃うまでは眠っている状態です。 要は、「どれだけ気持ち良く、ぐっすり眠って頂くか」 ということになります。 ◎ 種子の寿命の目安 ( あくまでも目安です ) |
・ 長命種子(4〜6年) 茄子、トマト、西瓜 ・ やや長命(2〜3年) 大根、カブ、白菜、胡瓜、南瓜、つけ菜 ・ やや短命(2〜3年) キャベツ、レタス、牛蒡、ほうれん草、豌豆、インゲン、そら豆、唐辛子 ・ 短命種子(1〜2年) 葱、玉ねぎ、人参、落花生、みつば |
◎ 保存方法 |
種子が一番嫌うのは、湿気と高温です。 湿気が多くなればなるほど発芽率は低下していきます。 高温も同じことで、呼吸が活発になるため早く体力を消耗するのでしょうか、温度が高くなる程に発芽率は低下します。 |
一般的には、湿気を防ぐためにチャック付きポリ袋(7x12cm程度)に入れ、不要となった海苔や煎餅などの空き缶に入れて、家の中のあまり温度の上がらない場所に保管しておくことで充分です。 ← 私はこの方法です。 また、冷蔵庫に入れておくことによって、更に種子の寿命をあげることもできるようですが、豆類やその他にもの冷蔵庫での保管が好ましくないものもありますので注意しましょう。 |
・ 種の話し 〜 その四 ( 種子の採取依存 ) |
日本の自給率は何ごとにおいても低いのはご承知のとおりであるが、種子の世界でも年々国内での採取が減ってきており、他の業界と同様に人件費の安い海外での調達に依存してきているとのことだ。 「エッ! この品種も海外で作られたもの」 と、驚くことも多いようです。事実、国内での採取を農業者の方に依頼すると、当り前だがそれなりの金額を支払うことになるが、市場としての動きの鈍い固定種や在来種は、正直なところ採算性がまったく合わないということになってきている。 そんなことから、海外への採取依存が増えてきているのも時代の流れであろうか。 農産物においても輸入量は年々増加に一途を辿っており、単に安いだけの野菜が国内の農業者を厳しい状況に追い込んでいる。 狭い国土と高い人件費、量と値段では海外に到底太刀打ちできない。 |
戻 る |