春の白川郷と根尾の淡墨桜 一泊ツーリング

〜 60歳からのツーリングクラブ〜
2012.04.17〜18

昨年は家内が2回の手術等があったことから、退職後にOB会で年に3回計画されているツーリングも全てキャンセルしたために、年間でのバイクによる走行距離も1000Kmを僅かに越したのみでしたが、今年はその心配もなくなりましたので、今回は浜松支部のOB会で今年最初に計画した17〜18日の一泊二日での白川郷と根尾の淡墨桜のツーリングに出掛けてきました。


最近の天候はとても不安定で天気予報も出発前の一週間前からコロコロと変わり、出発の3日前になって初日は/マークとなってしまい、今年初めてのツーリングが合羽のお世話になるのかと思っていましたが、その後マークに変わり前日には何となんとマークとなりました。

初日は朝から雲ひとつない快晴で白川郷方面もこの2日間は天気が良いという予報で、集合場所を定刻の8時に出発し先ずは順調な滑り出しとなりました。
R257で愛知県に入り、R256からR19(中仙道)を北に向かい最初の休憩地の「寝覚の床レストハウス」に到着した頃に、 北の方角から流れの速い黒い雲があっという間に覆いかぶさってきて、雨雲レーダーを早速確認したところ1時間くらいで通り過ぎるということなので少し早い昼食にしてやり過ごすことにしました。  食事が配膳されてきたころから雨が降りはじめて、そのうちに大きな音がしはじめたと思ったところ雨に混じって中には1cm程もある雹が降ってきました。
1時間少しで雨も小降りになりここで仕方なく合羽を着用して先に進むことにしましたが、幸いにもR19からR361に入り高山市街に向かって開田高原を走りはじめて20分位したところで雨も上がり、その後はすっかり青空に変わりワインディングロードをバイクでしか味わうことの出来ない快適な走りを楽しみながら白川郷に向かいました。  白川郷に来る途中の山並みでも道路際の斜面に未だに残っている根雪を見かけましたが、白川村に到着すると田圃の中にまで雪が残っているのには流石にビックリしました。
宿泊先の民宿合掌乃宿 孫右ェ門には4時半に到着しましたが、別ルートでやってきた4名は既に到着しており今回の14名が終結来ました。
合掌造りの家の中に入るのは初めての経験で、中に入ると食事の出来る大広間があり囲炉裏がありましたが、これまた初めての体験で木を追加した時にくすぶり始める煙には閉口しましたが、建物のためにはとても良い効果があるようですね。
夕食までには時間がありましたので明るい間に外に出て散策をしてみました。
合掌村には過去にも来たことはありますが、その都度多くの観光客でのんびりと景色を楽しむことも出来ませんでしたが、資料館や民芸館は以前にも入ったことがありましたので、今回は合掌造りの家の風景写真を求めて歩いてみました。
日が西の空に少し傾いていましたので、思っていたよりも気に入った写真が撮れたように思います。
夕食を済ませてから近くにある天然温泉の白川郷の湯まで歩いて出掛けました。
合掌村で唯一の温泉施設でミシュランガイドの評価でも3☆を貰っているとかで、ドイツから来たという外人さんも入浴されていました。   とても良い風呂で湯冷めすることもなく宿に戻ってから2次会がはじまり、夜の10時半には囲炉裏も火も途絶えてお開きとなりました。

2日目のスケジュールは8時半に全員での記念撮影を済ませ、ここで現地解散として思い思いの行動ということにしましたので、ここからは別ルートを回って帰るメンバーと別れて8名で根尾の淡墨サクラ公園に向かうことになりました。
民宿を出て最初に白川郷合掌村が見渡せるという城山展望台に向かいました。
降雪の時期には雪景色を求めてどの宿も早くから予約客で埋まってしまうということで、その景色が見れなかったのは残念でしたが、遠く白山国立公園の中央にそびえる白山(2,702m)を背景に広がる景色はとても雄大で美しいものでした。
公園には桜の木がありましたが、ここではまだ蕾が硬く閉じたままでした。
景色を見終えたところで淡墨サクラ公園に向かう途中にある御母衣(みぼろ)ダムに立ち寄りました。  このダムは岩石や土砂を積み上げて建設されたロックフィルダムで、現在でも多くのダムの建設にはこの方法でので建設が進められているようです。

目的地を変更したために御母衣ダムからは少し走って東海北陸道の高鷲(たかす)ICに向かい関広見ICまでの高速を走り、更にR148で淡墨サクラ公園に向かいましたが、ここに到着した時には既に午後1時をだいぶ回っていました。
根尾の淡墨桜は2年前の春に見た福島県の三春の滝桜同様に日本三大桜を名乗るに相応しい何れも劣らぬ風貌で、三春の滝桜は枝垂桜でピンク色でしたが、根尾の淡墨桜はウバヒガンザクラという種類で花びらはやや小さめで蕾の時は薄いピンク、満開に至っては白色、散りぎわには特異の淡い墨色に変化するとかですが、この変化するところを全て見られないことが少し残念な気がしました。

これで日本三大桜のうちの福島県の三春滝桜と2つの桜を見ることが出来て、今回のツーリングは合掌造りの宿と共に十分に堪能できたものとなり、2日間で静岡県〜愛知県〜長野県〜岐阜県と4県の670Kmを走破した旅を無事に終えました。