初秋の関東2泊3日の旅

〜 60歳からのツーリングクラブ(1日)と 一人旅(2日間) 〜
2010. 10. 14 〜 16

この時期の秋の空は気まぐれなもので、予めスケジュールを決めているバイクでの宿泊ツーリングには本当にやきもきさせられます。
今回の計画は14日に元の勤務先をリタイアしたメンバーで構成するツーリングクラブの年次総会が栃木のツインリンクもてぎで開催されることから、それを終えてから久し振りに日光のイロハ坂を走って華厳の滝とその後都内で一泊して東京スカイツリーの見物も兼ねて14〜16日の2泊3日で出掛けることとしましたが、週間天気予報ではまたは/の予報で、どうやら合羽のお世話にはならなくてすみそうでしたが準備だけは整えて出掛けてきました。


出発当日は東名高速道路の集中工事ということもあって、 事前にネット確認をしたところ浜松IC〜富士ICがかなりの渋滞予想のため、この区間を避けて浜松から富士には良く利用している国道一号線のバイパスを利用するために朝の7時半に家を出発しましたが、とてもスムーズに進んだことから目的地の「ツインリンクもてぎ」には集合時間の2時間も前に到着してしまいました。
今回の予定には年次総会の前にツインリンクもてぎの中にある国際レーシングサーキットを試走することも計画されていましたが、充分に時間もあることから既に到着していた面々と挨拶を交わした後で、ホンダ車を初めとした国内外の名車を展示・動態保存する「ホンダコレクションホール」を見ることにしましたが、入り口のところに亡き本田社長の書いた「夢」の文字が書かれたモニュメントが出迎えてくれました。
特にHondaが開発した人間型二足歩行ロボット"ASIMO"の開発の歴史から、動くひみつが展示されているコーナーはとても興味深く見て回りました。
いよいよ試走できる時間がやって来てパドック前のピットレーンに集合し、係員からの説明でリタイアグループの集まりということもあってコースの週回数は2周、最高速は120Km/h以下でというお達しでスタートし、最初の一周は最初はゆっくりと走りはじめ徐々に加速しながら、先導車もややスピードを上げて最初に釘を刺された速度よりも上回り、僅か2周目だけの試走でしたが参加者全員が楽しんだひと時でした。
この後は付設するホテルに全員が集まりましたが、今回のツーリングの参加者は4輪での参加者も合わせて過去最大の74名となり、参加したバイクの台数も九州からの2名を合わせて54台と大変な賑わいで、この後はゆっくりと風呂を浴びてからは総会と大宴会と久し振りの再会ということもあって楽しいひと時を時間の忘れるほどに楽しみました。

2日目は朝起きると空は一面の鉛色でどうやら路面が濡れている感じでしたが、TVで8時を回った頃からはからになるということで、食事を済ませて駐車場に出た時には青空も見えはじめ、今日は真岡市内にある元の勤務先の栃木製作所(かつてのNSXの生産工場)の工場見学が企画されていたので参加し、昼少し前まで工場見学をしたところでメンバーとは別れ、夜は都内の義兄宅に宿泊を予定していましたので、ここからまだ少し早い日光の紅葉といろは坂のワインディングを楽しむことにしました。
東北自動車道の宇都宮ICから日光宇都宮道を走り終点の清滝ICで降りていろは坂に差し掛かる頃に辺りの景色は黄色ややや赤色に色づいてはきておりましたが、数年前に来た時に比べまだ紅葉というには少し早異様な感じでしたが、これもこの夏の猛暑の影響だったのでしょうか。
いろは坂を快適に上に向かって行くにつれて、着ているブルゾンが濡れるような心配はありませんが少しずつ霧が出はじめて、中禅寺湖に到着するとすっかり霧で覆われて湖がぼんやり霞んで見えるほどでした。  
駐車場で華厳の滝が見えるかどうか聞いたところ、多分見えるであろうということで遊歩道を歩いて行くと、山の下の方から霧がかなり早い勢いで吹き上がって周りの景色があっという間に変わるほどで心配しましたが、どうやら華厳の滝の撮影をすることが出来ました。
金曜日というにもかかわらずかなりの人出で流石に景勝地「日光」という感じでしたが、今日はここから義兄宅に向かい5時少し前に到着しました。

さて、3日目は既に400mを裕に越したという東京スカイツリー見物ですが、義兄宅からバイクで僅か10分足らずで行けるところなので、のんびり朝食を済ませてから9時半過ぎにおいとまをして出掛けました。
上野から浅草に回って浅草寺の雷門前を走るとさすがに土曜日ということもあって、この時間帯でも人出は凄く今回は素通りをして先ずはスカイツリーの建設現場近くに行ってみましたがやはりここも予想通りの人出でした。
バイクを道端に駐車して(ここがバイクの良いところ?)早速工事現場に行ったところ現在の塔の高さは488mでしたが、なぜかそれ程の高さに思えませんでした。
現場近くをさらっと見たところで、義兄から事前に面白そうな撮影ポイントなどを教えてもらってありましたので四方を一回りし適当なところにバイクを止めて撮影してきました。
少し残念だったことは快晴ではなく遠めに見る東京スカイツリーがやや霞んで見えたことでした。

多少道を間違えながらも何とか写真を撮り終えたときには既に11時半を回っておりましたが、ここから家に向かうには時間も早いことから、高速湾岸道路を走り行ったことのない三浦半島をひと回りしてみることにしました。  駒方ICから首都高速に乗って高速湾岸線を横浜方面にかなり行ったところで、東京スカイツリーの直ぐ脇を流れている川の500mほど東に行ったところの十間橋の上から川面に映る姿がとても素晴らしいという撮影ポイントを一ヶ所周り忘れていましたが、これは次回出掛けた時にでも行ってみることにしようと思います。
高速湾岸線から横浜横須賀道路を走っている頃には既に12時半も回っており、昼食休憩のために途中の横須賀PAに立ち寄ったところ、横須賀海軍カレーの文字が飛び込んできましたのでどんなものかと早速注文(700円)をしましたが、横須賀海軍カレーの特徴か小麦粉を炒めて作ったルーを使うことのようで、配膳された食器も軍隊らしいスチール製のものが使用されており、珍しいことに牛乳もついていましたが、これも欠かせない特徴のようで、大変美味しくいただけました。
一服したところで三浦市内を走って半島の先端にある城ヶ島に向かって走ると道路の回り一面にかの有名な三浦大根とおぼしき畑があたり一面に広がっており、菜園大好き人間としてはバイクを止めて緑の絨毯を早速ゲットしましたがどこまでも続く見事なものでした。
ほどなくして城ヶ島に到着しバイクを止めて城ヶ島の先端にある安房(あわ)岬灯台まで歩いていきました。  灯台は独特な形をしたもので波打ち際の直ぐ傍にあるのも大変珍しいものでした。
2時半を回ったところで東名高速の厚木ICに向かう途中で鎌倉大仏を拝覧してから帰ることにしましたが、国道134号線から大仏のある境内の僅か500mほどの道路は身動きの取れない程の渋滞で、なんとか脇をすすり抜けながら5〜6分で駐車場まで行き短時間で拝覧を済ませ帰路に着きました。
土曜日ということで高速休日特別割引の影響で渋滞の心配もしましたが、既に前日までに集中工事も終了しており道中は全く渋滞もなく、天候にも恵まれこの3日間で走行距離1,143Kmのツーリングを終え夜の7時に無事に帰宅しました。