敦賀から浜松へ   (8月3日)
< 曇り 〜 晴れ>

第9日    苫小牧〜敦賀〜浜松    245Km

大型台風12号は九州沖から中国大陸に抜けてどこかに行くはずだったが、どこでどう間違えたのか殆ど進む様子もなく進路も四国方面に方向転換をしてしまい、四国地方に大きな被害を与え始めていると出発前のTVでは伝えていた。 京都の菅山さんは1日に敦賀経由で帰られたので心配していたが、その後のメールでは無事に帰着したとのこと。 ところが、今度はのんびり台風が北上し日本海方面に進むということでこっちが危なくなってきた。(笑  ← 笑い事ではない。
深夜にフェリーが出発してから、全くウネリのなかった往きの航海とは違って、ピッチングやローリングの他にキシミ音までが耳につき、最初は眠れなかったが、そのうちに寝込んでしまった。
06:00 朝起きると晴れていたがデッキは強風のために扉が閉ざされて外に出ることは出来なかった。 船の揺れもかなり感じられフロアを真っ直ぐには歩くのも少し難しい状態で、青ざめた顔をした人や洗面所では船酔いのために「ゲ○」を吐いていた人もいた。
10:00 その後、おとなしく部屋で音楽を聞いたり、ラウンジでTVなどを見ながらくつろいでいたが、後部の上部甲板への立入りが出来るようになったので、カメラを持って出かける。 写真右は、少し分かり難いがかなり波のウネリは大きい。 水平線を見ているとピッチングの大きさは判るので写真(左)に収めてみた。 どれほどの船の揺れの大きさかは写真では判ち難いと思いますが、船尾がピッチングによって上下していることはハッキリとわかる。 普段の時ならこんなになることは全くないでしょう。 
この少し前から、風呂への入浴も解除されていたので、浴槽の水面の水も撮影した。(写真右)
通常、船が進んでいる時は船首が上に浮き上がり船尾は下にさがることによって、水面も同じように傾く。 しかし、この水面の傾き具合も通常とは全く違って傾斜が大きく、ピッチング現象で船首が沈んだ時には下の写真のように水面が逆になる。 従って、風呂の中に入っていると揺れは感じず、波の中で泳いでいる感じになった。
この頃には、台風の方に近づいているはずだがかなりウネリも治まってきていたので、午前中の同じ場所に出向いて写真を撮ってみたが、全く午前中とは違って、ウネリも波しぶきも舞っていなかった。
フェリーは既に能登半島沖を通過して、定刻には鶴賀に到着ようだ。 ラウンジに行って、気象予報を確認に行くとTVに3時現在の台風の状況が映し出されていたが、まだ四国沖をうろついているらしい。 しかもその先端は関西からその先に迄雨雲が伸びており、敦賀から浜松に向かう道中が少し心配である。
20:30 定刻通り敦賀にはフェリーは到着した。 乗り込んだときとは違って、バイクが一番最初に下船するので、皆さん準備に入った。 携帯で、雨雲レーダーをもう一度確認すると大垣JCTあたりのところに一番降雨量の少ない青色がすこし掛かっていたが、その先の名古屋、浜松方面は影響はなさそうなので、カッパを着ずに敦賀港を出発することにした。
大阪から来た山田さんとはお互いの無事を誓い合いながらお別れをして、R8から北陸自動車道に入る。
どうやら雨の心配はなさそうだったが、大垣JCTに近づいた頃にパラパラと雨が落ち始め、路面が濡れている。 ヤバイと思いつつ進むと、間もなく雨はあがったが路面は相変わらず濡れたままで、かなりの雨が降ったようだったが、私が通過する前に局所的に大雨が降ったような感じで、それ以降は全く雨の兆候もなく、名神高速から東名高速に入った頃には、東の上の空に月は見え始めた。
23:50  無事に我家に到着。 僅か10分の違いで8泊10日にならず、9日間のツーリングの旅を終えることが出来ました。 (合掌   走行距離2,863Kmの楽しかった旅でした。



【 エピローグ 】

前回に「リベンジ道東と誓った、今回で2回目の北海道へのソロツーリングは初めてのキャンプ用品持参し、今までとは一味違った旅がこうして無事に終了しました。
まだまだ、2回目の北海道ということもあって、先ず北海道を知るという入門コース的なツーリングでもあり、かなりお薦めスッポト的な場所も見落として通過してしまうこともありましたが、自由の利く一人旅で普段では味わえない楽しい旅行になりました。
今回も、ホクレンさんのスタンプラリーに参加して、道東中心の旅ではありましたが緑(道東地区)、青(道北地区)、黄(道南地区)、 赤(ホンダセーフティターミナルショップ)の全てをゲットしました。

冒頭にも書きましたが、バイクツーリングのお伴として携帯による「雨雲レーダー」は、大変な優れもので是非出発前に契約(月額105円)していかれることをお薦めします。  但し、画像受信に掛るパケット費用は別途発生しますので念のため。

今回は薦められるがままに、歳もかえりみずにキャンプ用品持参でのツーリングとなりましたが、北海道のキャンプ場は大変整備されていて快適だったこと以外に、手軽で安上がりなキャンプ場での食事の美味さと、ここでは全く歳の差などは関係なく語り合うことのできる楽しさは、それ程の重装備も必要ではなく、最初の心配も只の思い過ごしでありました。

今回のツーリングは、あえて8月のお盆を中心とした夏休みをあえて避け、その前の比較的空いた時期を狙ってのツーリングでしたが、このための影響もあったことでしょうが、フェリーでも宿泊先でも前回の時よりかなりバイク乗りが少なく、交流があまり出来なかったことは残念でした。
フェリーの予約状況やバイクステーション釧路の予約状況等は、夏休み期間中は数ヶ月前以上から予約しておかないと確保が出来ないようですが、お天気の予約は出来ませんので、どのような計画を立てるかは、夫々の選択の範ちゅうですが、私の場合には混雑を避けお天気と相談しながらこれからも楽しんでいきたいと思います。 

最後に、今回は前回に比べ数少ない人達との出会いでしたが、お会いした先々で色々なお話をしたり、楽しい交流が出来たことを感謝して終りとします。

多分来年も北海道の、どこかの空の下を走っていることだろうと思います。
そして、次の年も、更にバイクに乗りつづけられるうちは・・・・。

今回の北海道ツーリングに要した総費用(但し、飲食代金を除く)
項 目 内容-1 内容-2 金 額 合計金額
フェリー料金 新潟〜小樽   13,900円 32,100円
苫小牧東〜敦賀   18,200円
高速道路料金 飯田IC〜新潟西IC   6,000円 9,950円
敦賀IC〜浜松西IC   3,950円
ガソリン代 総給油量 167L 19,305円 19,305円
宿泊費 1日目 ビジネスホテル 4,305円 12,265円
2、8日目 フェリー 0円
3、7日目 ユースホステル 4,810円
4、5日目 キャンプ場 1,050円
6日目 バイクステーション 2,100円
入場料金   遊覧船、温泉、他 3,700円 3,700円
合計金額   77,320
矢張り海外旅行に比べて日本の中で旅をするということは、どこの国と比べても
交通手段に要する費用があまりにも多く掛かりすぎますね。